小菊の挿し芽・切り戻し 1

小菊

2021年5月16日 小菊 切り戻し・挿し芽を実施 

毎年、11月頃になると咲きはじめる小菊ですが、5月と8月の年2回程度の切り戻しが必要です。

理由は、切り戻しをしないと、茎が徒長してしまい、花の咲く頃には、倒れてしまうからです。

冒頭の写真は、年2回の切り戻しをした後に開花した、昨年の小菊の様子です。

特に重要なのが、2回目の切り戻しのタイミングです。

小菊は日照時間が短くなると花芽をつくり、開花する特性がありますので、9月中旬の秋分の日までには、2回目の切り戻しを行う必要があります。

9月中旬以降に上部を切り戻ししてしまうと、花芽をつんでしまう可能性が高いからです。

ギリギリだと不安なので、少し早めの8月下旬頃に2回目の切り戻しを行う予定です。

初めて切り戻しを行う場合には「こんなに切って大丈夫なの?」と疑問に思うかもしれませんが、大丈夫ですよ。

この小菊シリーズでは、そんな皆さんに実際の切り戻しの実況中継をしていきたいと思います。

挿し芽の様子もお伝えしたいので、鉢植えの小菊で報告していきます。

まず、小菊は宿根草なので、鉢の表面から上の茎が枯れてしまっていても、根っこの部分は生きています。

そして、3月頃になると、新芽が伸びはじめて、5月になると、次の写真のとおり、倒れそうなくらいに、茎が長くなります。すでに、30㎝程度の背丈があります。

そこで、茎の根元から3cm程度のところにある、節を見つけて、その節のすぐ上を切ります。

節とは、葉っぱが出ている部分であり、次の写真の赤で丸をした部分です。

上の節から、新芽が2つほど出てきてきます。

小菊の切り戻し効果は、徒長して株が倒れることを防ぐほか、株全体のボリュームがアップする効果もあります。

ここで、気になってしまうのが、下の節から出ている葉っぱが、枯れてしまっているときです。

葉っぱが枯れているので、脇芽が出てこないと心配になりますが、大丈夫です。しっかり脇芽が出てきますよ。

ちなみに、写真の鉢植えではなく、庭の小菊も同日に切り戻しを行っていますが、下の写真のとおり、葉っぱがほとんど枯れてしまっています。

枯れている理由は、この部分は根元の部分なので、日光が当たらず、枯れてしまっているのです。

上の写真のとおり、節の部分の葉っぱは枯れていますが、このような節からもグングン脇芽が出てきます。

それでは、鉢の小菊の切り戻しに戻ります。

下の写真は、切り戻しをして切り取った上部の葉っぱです。

この葉っぱを挿し芽として、鉢の空いている部分に挿していきます。

まず、次の写真のとおり、割りばしで穴を開けます。

そして、その穴に、挿し芽をしていきます。

全部、挿し芽をした後の写真は次のとおりです。全部で6芽です。

挿し芽が少し大きいので、葉っぱを切り落とすなどの処理をします。

今までの経験で、挿し芽が大きいと、失敗する可能性が高くなるからです。

葉っぱを切り落とした写真は、次のとおりです。

とてもすっきりしました。

この節の脇芽から、新芽が出てきます。

次回の切り戻しは8月下旬の予定ですが、脇芽の成長も定期的に報告します。

成長が楽しみですね!

続きは、こちらの記事です。

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