ビオラの種まきは8月中旬から9月にかけて行うことが通例です。
しかし、東北などの冷涼地方では、その時期に種まきをすると年内に花を見ることは難しいです。
よって、早く花を楽しむためにも、6月に種まきをするとどうなるかを試してみました。
結果的にうまくいったので、冷涼地方にお住まいの方は参考にしてください。
2020年6月28日
ビオラ①(黄色)を30粒程度、種まきしました。
ちなみに、ビオラの種は次の写真のとおりです。
はじけ飛ぶので、中の見える封筒に保存してました。
自家製ですよ!
2020年7月5日
ビオラ①(黄色)種まき7日後
3つ発芽しました。
2020年7月5日
今度は、茶色いのビオラを種まきします。ビオラ②(茶色)と表現することにします。
ビオラ②(茶色)を60粒程度、種まきしました。
2020年7月11日
ビオラ①(黄色) 種まき13日後
発芽した芽は、ほとんど全て双葉になりました。
ビオラ②(茶色) 種まき6日後
10芽が発芽。
下の写真は7月11日の様子。右の写真がビオラ①、左がビオラ②。
2020年7月23日
ビオラ①(黄色) 種まき 25日後
ビオラ②(茶色) 種まき 18日後
ビオラ①(黄色)が本場2~3枚に成長したので、青ポットに鉢上げしました。全部で24鉢できました。
約8割の鉢上げ率なので、順調だと思います。
なお、マニュアルでは、本葉の数がもう少し多くなってから鉢上げするべきとのことですが、例年この程度の大きさで成功しています。
ビオラ②(茶色)の鉢上げは、今日は見送りました。
鉢上げ後の青ポットの写真は次のとおり。ずらっと並んで壮観です!
2020年8月1日 晴 25℃/20℃
ビオラ①(黄色)種まき後 34日後 下の写真の青ポット
ビオラ②(茶色)種まき後 27日後 下の写真の黒ポット
ビオラ②が本葉2~3枚に成長したので鉢上げしました。全部で48鉢できあがりました。こちらも約8割の鉢上げ率なので、順調だと思います。これも壮観!
少し角度を変えて撮影したものが次の写真。苗の様子がよく分かります。
ビオラの成育適温は5℃~15℃程度ですが、最近の最低気温はこの適温を超えています。
この苗を育てている場所は木陰で風通しのよい場所ではありますが、これから真夏となる環境で順調に育つかが不安であります。
2020年9月5日
ビオラ①(黄色)青ポット 種まき70日後
ビオラ②(茶色)黒ポット 種まき62日後
次の写真のとおり、少しばかり消えた苗はありますが、全体としては順調に成長しています。やはり、早く植えたビオラ①(黄色)の青ポットの方が成長が早いですね。
まだまだ最高気温が30℃を超える日があり、夏の暑さは続いていますが、少しずつ大きくなっています。
管理方法としては、引き続き日陰。午前中に2時間程度の日があたる程度であり、午後は完全に日陰になる場所。
2020年9月26日
ビオラ①(黄色)種まき91日後
成長の早い苗を4つ選び、次の写真のとおり、丸太型のプランターに植え替えしました。昼間は暑いときもありますが、朝晩の気温はぐっと下がり、ビオラの季節になりました。
市販の培養土(元肥いり)に、マガァンプKとグリーンキングを適量混ぜました。
この2つの肥料はオススメですよ。
2020年10月3日
ビオラ①(黄色) 種まき98日後
上の写真の4苗に続いて成長の早い12苗を、下の写真のとおり大きな鉢に植え替えました。12ℓの土量の鉢であります。
こちらも、マガァンプKとグリーンキングを適量混ぜています。
2020年10月30日
ビオラ①(黄色)種まき125日後
ついに開花!
種まきから4ヵ月が経過して、ようやく開花したのが次の写真です。丸太型の鉢に植えた4苗のうちの1つです!
昨年と気候が同じではないので、単純な比較はできませんが、昨年の9月中旬に種まきをしたビオラが初めて咲いた時期が翌年の2月だったので、とても早く開花させることができました。
目標の年内に開花させることができたので、成功と言えるのではないでしょうか。
2020年11月8日
ビオラ②(茶色) 種まき127日後
ビオラ②(茶色)のビオラがついに開花!
まだ、大きな鉢に植え替えしていなかったのに、ポットの中で開花しました。
種まきから4ヵ月以上も経過しましたが、これも年内に花を見ることができたので、良かったです。
2020年11月14日
ビオラ①(黄色)種まき140日後
ビオラ②(茶色)種まき133日後
下の写真のように、苗をたくさん大きな鉢に植え替えしました。
マガァンプKとグリーンキングを適量混ぜています。
2020年12月5日
ビオラ①(黄色)種まき161日後
年内にこれだけ咲かせることができました。
ただし、この4苗が特に成長がよく、その他の苗は花が少し咲いているのみであります。
2021年1月31日
ビオラ①(黄色)種まき218日後
直前の写真より約2ヵ月経過。下の写真のとおり、ビオラの葉っぱが茂ったことにより、ひと周り大きくなったものの、花の数はそれほど多くなっていません。
同日のビオラ②(茶色)種まき212日後
次の写真のとおり、少しずつであるが、花が咲いてきている。しかし、上の写真の4つの黄色いビオラほどではない。
2021年3月6日
ビオラ①(黄色) 種まき252日後
ビオラ②(茶色) 種まき246日後
ビオラの開花が本格化してくる時期でありますが、個体差がありますね。
2021年4月21日
ビオラ①(黄色) 種まき298日後
ビオラ②(茶色) 種まき293日後
種まきをしてから、約10ヵ月が経過しました。
いよいよビオラの見頃であります。
次の写真を撮るために、ずっと管理をしてきたので、感無量であります!
手前に紫のビオラが見えます。
実のところ、この紫ビオラは、通例時期の9月中旬に種まきをしました。
この時期になりますと、黄色や茶色のビオラよりも少しだけ成長が遅いように感じられますが、遜色はあまりないように感じられます。
「6月にビオラを早蒔きするとどうなるか?」についての考察としては、次のとおりです。
①成長の良いものについては年内に花を楽しむことができる。
②成長の良いものについては、市販の苗を同じように、冬を通して花を楽しむことができる。
③3月からの見頃の時期についても、早めにボリュームのある姿を見ることができる。
最後の紫ビオラのように、通例どおりの時期に種まきをしても、ハイシーズンに間に合うことはできますが、冬の間に花を見ることはできませんでした。
長くビオラを楽しむためには、早めに種まきをすることも選択肢としては十分に「あり」だと考えらえれると思います。
今年も、6月に種まきをするぞ!
以上です。
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