ボタンの花後の管理について、報告します。
花首とり・お礼肥(おれいごえ)
5月中旬になると、ボタンの見頃も終わります。
次のようになったボタンの花を切り取ります(「花首とり」と表現します)。
このままの状態にしておくと、種を付けてしまうことになり、ボタンの全体の栄養が奪われてしまうことから、来年の開花に影響が出てきてしまいます。
まずは次の写真のとおり、花の下の茎を切ります。
花から数えて、1枚目の葉っぱが出ている分かれ目の1cm上を切るイメージです。
花を切った後の写真は次のとおりです。
これで、花の終わった「花首とり」は作業終了です。
このタイミングで、花後の追肥も行ってください。一般的に「お礼肥(おれいごえ)」といいます。
肥料は、油かすなどの有機肥料や緩効性の化成肥料がオススメです。
芽かき(6月上旬頃)
ボタンは、芽かきや剪定を行わないと、背丈が大きくなりすぎて、見た目や管理に不都合が出てきてしまいます。その作業方法について説明をします。まずは、芽かきからです。
先程、花首をとったボタンと同じ茎の写真です。
上の写真において、6月頃になると、茎と葉の節目から、芽が出てきますので、その芽を「いつくか」取り除き、「いくつか」を残す作業を芽かきといいます。
その「いくつか」がポイントであり、特に「いくつかを残す」かが重要です。
結論として、下の2つを残し、それより上の芽をすべて取り除くという作業を行います。
説明をしやすいように、マーカーで書き込みをした写真が次の写真です。
まず、6月頃になると、上の写真の1~5の部分から、脇芽が出てきます。
そこで、1~3の脇芽を取り除き、4~5の脇芽はそのまま残します。
要するに下の方の芽を2つ残すことにより、この2つを花芽としていくのです。
以上が、芽かきの作業となります。
なお、上の写真の黄色の点線は、10月頃に行う剪定で、切断する部分です。
剪定
10月頃になると、ボタンの葉っぱが茶色なり、枯れはじめます。
このタイミングで剪定を行うことにより、背丈をコンパクトに保つことができ、強い茎を伸ばすように促すことができ、大きな花を楽しむことができます。
剪定として、まずは、芽かき作業の写真で、芽かきで残した芽の上部に黄色い点線を引きましたが、その線で茎を切断します。
次に、全部の葉っぱを、茎から切り取ります。
枯れた枝や込み合っている細い枝なども、切ってしまいましょう。
10月作業から翌年の満開の様子はこちらの記事になりますので、参考にしてください!
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